生を貪っていても結局は死が訪れるなら のうのうと生きている愚かなモノ共を殺していこう もしわたしが死んでも 愚かなモノ達は優しく迎えてくれるだろうから -------------------------------------------- 愛してると言って欲しくて 何度も刃を突き立てたけど 君は最後に言ったね 「そんなお前が大嫌い」 -------------------------------------------- いつの間にか眠っていた。 僕私俺は地面に足をつける。 ねえ庭に行きましょうよ 私は言う。 部屋でのんびりしようぜ 俺は言う。 僕は私俺の意見に背き廊下に出た。 俺が舌打ちする。私はもの珍しそうに辺りを見た。 白い壁、白いドア。窓の外は木が突風に揺れていた。 「…此処は何処だろう」 何処だって良いじゃない 何処だって良いだろ 私俺の声ともわからない意識が、きんきんと頭に響く。 嗚呼此処は本当に何処なんだろう。 -------------------------------------------- 僕私俺が居る時は嬉しかったが苦しかった。 俺は優しく抱いてくれたし、私は無邪気にそれを見ていた。 俺との交わりは特別だった。今でも背中が熱い。 私は黒い蝶と戯れていた。いや、私は誰とでも戯れるのだ。 ふと気づいた時に全てが変わっていた。 僕は私俺を失っていた。孤独だった。私俺は現れない。僕は心で泣いた。 それでも明日は来るのだ。 -------------------------------------------- 坊や 坊や 僕を呼ぶのは誰? 坊や 坊や その名前で呼ぶな その顔で笑うな その手を差し延べるな ほうら、こっちだよ -------------------------------------------- 『青く重い悲しみ』 悲しみが つたう つたう それは僕の足元に近づくほどに小さくなっていく 僕は小さくなったそれを手繰り寄せ ぽっかりと開いた穴へ辿りついた こんにちは 声を掛けると中のモノは返事をした おはようこんにちはこんばんは 僕は手繰り寄せた悲しみを穴の中にほうり込んだ 中のモノは悲しみと融合し青く光った。 僕が眩しくて目を閉じると、穴はなくなった 今はただ重く青いものが僕の中で静かに息づいている -------------------------------------------- 『夢で見た話』 僕は公園に居た。 ぐるりとピンク色に染まった桜の木からはらはらと花びらが散る。 僕はそれを見て純粋に美しいと感じていた。 桃色の桜の中で一人笑っていた。 その時だった。 どこからか電動鋸が現れ桜達を切り倒していった。 やめて どうしてそんなことするの どんなに泣いても、訴えても、 桃色の桜の木はなくなっていく。 桜が消えた頃。 僕は嗚咽を止められなかった。 そんな僕の肩を叩いたのは少年だった。 この木が元に戻るようにお願いしよう 少年は札を僕に渡した。 いつかピンク色の世界が戻りますように 僕は祈ることしか出来なかった。 -------------------------------------------- もしも僕を救ってくれるなら この両目を差し出してもいい もしも僕を救ってくれるなら この両耳を差し出してもいい だから僕を見て 僕の声を聞いて 僕は謡おう 君へ捧げる謳 だから僕を見て 僕の声を聞いて 僕は謡おう 君へ捧げる謳 もしも僕を救ってくれるなら この両足を差し出してもいい もしも僕を救ってくれるなら この両腕を差し出してもいい だから僕を見て 僕の声を聞いて 僕は謡おう 君へ捧げる謳 だから僕を見て 僕の声を聞いて 僕は謡おう 君へ捧げる謳 最後に僕の声を奪うなら 人形として傍に居よう -------------------------------------------- 夢は見ない 食べられ無いから 愛は持たない 眠れ無いから ワタシが持つのはただ一つ 性欲 そう呼ばれるるモノだ --------------------------------------------