芥川龍之介作品*な行

芥川龍之介作品 * な行


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な 行 作 品 一 覧 表
野呂松人形(のろまつにんぎょう)
なし


野呂松人形(1巻113〜119頁)
僕たちの書いている小説も、いつかこの野呂松人形のようになる時が来はしないだろうか。

友人のKの知人から野呂松人形を見に来ないかと誘われる。野呂松人形とは江戸時代のものであるが今では使う人も殆どいない。その人形を見に、とある別荘を訪れる。僕は大学の制服を着ていったのだが、会場では英吉利人すら紋付き袴であった。僕は異邦人の気分を味わう。僕が小用に立って戻って来たときに狂言が始まっていた。それを見ているとまた異邦人の感を強くする。僕たちは、時代と場所の制限を受けない美があると信じたがっている。しかし、それがそうあれるのか・・・。野呂松人形はそれを否定するかのように、白い顔を動かしている。
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