kojikiseki

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▲(lotus/19890818/favorite/花輪和一) 


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やさしい餅米の粥で失明 桜団子で養生
◉白い腹に植えた眼球の種
やわらかい硝子水晶体
虹彩は蠕虫にでも食わせれば
爪で割れ目をつくって両生類でも育ててみれば
上品な芽は腐らせてやれば
悪趣味な夢を見させてやれば


醜い私の顔を埋めてやれば





▲白い粥の海の上を、小舟が誰かの母性をのせて懸命に泳いでいる。
 椀の縁は地平線。長い事眺めていると欠伸が出てくる。
 煮詰まってかろうじて形を保っている米粒と、それに対してあまりに多い白湯。白濁は乳を思わせ、糊のようにぬるぬるとした粒の頭は、女の乳輪を覆うそれを思わせる。
 重湯は食べる乳のようだと思った。だから私は泳がせた。
 月の満ちた美しい晩に、ト吉に決まって泳がせた。
 桜の花弁のような爪をそっと撫でてやると、安心した面持ちで眠りについた。盥は冷たく嗤って意地悪い視線を落としている。
 けれども私に後ろめたさを植え付ける事は出来なかった。私には確信があったからだ。
 産道を襦袢に編み込んで、またそっと稚児の顔に夢を見た。



















▲rink
(N)AMIDA
蟲惑する。
ラ・ヘルマウス


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