みらいのベイビー




01.神楽亜貴 / 02.黄瀬涼太 / 03.跡部景吾 / 04.及川徹






・神楽亜貴の場合


ちゃんは子どもが出来たら男の子と女の子、どっちが良い?」

 慶ちゃんも桧山くんもまだ仕事が終わらないみたいで、亜貴と羽鳥に挟まれて座りながら3人でいつものBarで飲んでいると、羽鳥が突然そんな質問をした。あまりに脈絡がなく唐突な質問に、亜貴はその通り「突然なに」という表情を作っていたけれど、私は考える間も無くすぐに口を開いた。考える時間なんて必要がないくらい、私の中では決まった答えがあったからだ。

「絶対に男の子!」
「なんなのその勢い」

 ふいに振られた質問だというのに、考えるそぶりも見せず勢い良く答えた私に亜貴の怪訝そうな表情は、羽鳥から私へとそのまま向けられた。

「だって、女の子が生まれたら亜貴がとられちゃうもん、ぜったいぜったい亜貴めっちゃ可愛がるじゃん!」

 子どもと接する時に彼が向ける眼差しの優しさを思い出して、女の子が生まれた日には彼の一番も絶対にあっさりと彼女にすり替わるのであろうことを想像した私は大人気ないどころか親らしからぬ嫉妬を、あろうことか結婚の約束をする前からしてしまっていた。だけどそれも許してほしいくらい、普段のツンとした態度からは想像も出来ないくらいに、亜貴は子どもが好きなのだ。私の立場なんてなくなってしまうんじゃないかという不安を、少しくらい分かってほしい。

「自分の子供を可愛がって褒められこそすれ、責められる意味がわかんないんだけど」

 そんな私の気持ちは届いていないのか、呆れた声を出す亜貴に私が肩を落とせば、その肩を羽鳥が優しく撫でた。楽しそうな羽鳥の瞳を見れば、彼には私の気持ちが全てお見通しなのが分かる。

「でも、逆に男の子が産まれたらちゃんをとられちゃうね、神楽」
「はぁ?だから、親なのにとるとらないの話じゃないでしょ」

 今までは女の子が生まれたら亜貴を取られちゃうという思いから、女の子とは反対の男の子がいい、となんとなく思っていたけれど、羽鳥のその言葉に「もし本当に亜貴そっくりの男の子が産まれたら」と想像して、私の胸が震えた。
 亜貴にそっくりな男の子。
 きっと、それはそれは天使のように愛らしい。

「ちっちゃい亜貴とか絶っ対に可愛いよね…!しかも絶対にママのこと大好きだと思う!」
「なんなのその妄想。ていうかキミに似るかもしれないでしょ」
「絶対に亜貴に似るように産むもん!」
「幼い神楽はきっとまだ素直でママのこと大好きでべったりだろうな〜って俺も思うよ」
「だからそれ僕じゃなくて僕たちの子ど───────」
「私もうずっとぎゅうぎゅうに抱っこして離せない〜」

 想像しただけで可愛くて興奮してしまう。むしろ感極まって涙が出ちゃいそう。あくまで自分の妄想だというのに、男の子が生まれれば絶対にそんな未来が待ってるような気がして、私は嬉しさのあまりにやけきった顔でふたりを見た。

「ほらね?」

 小さな亜貴を早く抱きしめたい、だなんて緩んだ口元にカクテルグラスを寄せている私の横で、羽鳥は自分が言った通り、私が子どもにとられそうでしょう?と言いたげな目線を私の隣にいる亜貴へと向けた。そんな目線を受け止めることもなく、亜貴はふいと顔を逸らす。
 私は淡いピンク色のカクテルを一口飲み込んで、決意するようにグラスをテーブルに戻した。

「ちび亜貴は意地張らないで素直にたくさん甘えられる子にする」
「はぁ?男がそんな甘えた根性でいいわけないでしょ」
「子供の時くらいいいじゃん、大人になったらたくさん我慢しなきゃいけないんだから」
「子供の頃からしっかりさせないと大人になって堕落するんだから、男が産まれたら僕が教育方針を決める」
「やだよ、わたしがずっと抱っこしてるんだもん!」
「人形じゃないんだから、ずっと抱っこしてていいわけないでしょ!」
「亜貴だって女の子が生まれたら絶対に甘やかしてお姫様扱いするじゃん!そんなのずるいもん!」

 私だけが亜貴のお姫様でいたいのに。続けてそう言いたいのをぐっと堪えると、亜貴は心外だと言いたげに一層に声を大きくした。

「ずるいって、君のことだって僕はお姫様だと思って───────」
「えっ……」

 それが予想外のセリフだったのは私だけじゃなくて亜貴も同じようだったようで、私達はふたりして目をまん丸に丸めて、そして亜貴は慌てて口を閉ざした。

「良かったねぇ、姫」

 まさかこんなに嬉しい言葉を聞けるだなんて。祝杯をあげるようにグラスを差し出してくれた羽鳥に私もグラスを合わせて、ゆるゆるに緩んだ口元から思わず笑い声を漏らした。

「あーーもうほんとサイアク!」
「ところで二人とも、いつの間に結婚の約束をしてたのかな」
「まっ……ちょっと黙って!」

 畳み掛けるような羽鳥のからかいに顔を真っ赤にする私の王子様との子どもに会える日は、もしかしたらほんの少し先の近い未来で……なのかな?









・黄瀬涼太の場合


さんとの間に子どもが出来たら、男の子と女の子どちらが良いですか?」

 3人でカフェでお茶をしていると、ふと黒子くんがそんな質問をした。その問いかけに私が考える間も無く、隣でコーヒーに口をつけようとしていた黄瀬くんが声を上げた。

「絶対に女の子が欲しいっス!」
「なんでそんな勢いで女の子なの?」

 飲もうとしていたコーヒーカップをわざわざテーブルに戻して前のめりで答える黄瀬くんは、まるで黒子くんの質問を待ち構えていたかのように勢い良く断言するものだから、どうしてそんなに張り切って女の子が良いのだろうと不思議に思うほどだった。そして浮かんだ1つの考えに、私は目を細めた。

「もしかして、家の中でもチャララしてたいの?」

 そんな私の発言に、黄瀬くんはがっくりと肩を落として不満そうに黒子っちに嘆いた。

「も〜なんで毎回そうなるんスかぁ。黒子っちぃ、オレはチャラチャラしてないって墓まで言わされそうなんスけどォ」
「僕に嘆かれても、黄瀬くんの振る舞いの問題ですよね」
「でもお墓まで言わされるってことは、それまでチャララすることなく一緒にいられるってことでもあるかな」
「良かったですね、さんがポジティブな解釈をしてくれて」
「すごい微妙な喜び方なんスけど」

 いじけているアピールなのか、腕をつんつんとしてくる黄瀬くんの指を握ってやめさせながら、私も黒子くんの質問について考えてみることにした。もし、黄瀬くんと私の間に子どもが出来たら。想像してみたことがないわけじゃない。きっと女の子でも男の子でも、黄瀬くんに似て可愛い子が生まれるんだろうなぁ……と、黄瀬家に遊びに行った時に目の当たりにした美形揃いのDNAの強さに驚いて、そしてちょっぴりわくわくしてしまったことがある。

「私も女の子は欲しいけど、男の子も欲しいなぁ」
「ダメ!絶対に女の子のみ!」
「君のその勢いが疑惑の要因だと思うんですけど」
「同意です。何のこだわりなのそれ」
「だって男なんて産まれてオレに似てたら、ぜっったいにのこと大好きで離さなくなっちゃう!」
「「…………」」
「そんでもオレにそっくりなチビに絶対メロメロになっちゃうに決まってる!」
「「…………」」
「ふたりともなんで無言なの!?」

 黄瀬くんがどんな性格をしているのかしっかりと把握しているつもりではある。自分に自信がたっぷりで、私に対する愛情も惜しみなくたっぷりで。分かってはいるけれど、ちょっと考えれば黄瀬くんがこんなことを言い出してくることを予想出来なくもないけれど、だけどやっぱいざ目の前ではっきりとこんなことを言われてしまうと、面食らってしまうというか感心してしまうというか、すぐに言葉が出なくなってしまう。

「黒子くん、返事してあげて」
「いえ、ここは未来の奥さんがお返事するべきかと」
「え〜……確かに、チビ黄瀬くんは絶対に可愛いだろうし、私にべったりで私もべったりになると思うけど」
「ほらね!?だから子どもは絶対に女の子にしよう!」
「これを自分から言ってくるのが黄瀬くんらしくて感心しちゃう」
「でもその話でいくと、女の子が産まれたら君がべったりになるんじゃないですか?」
「それは大丈夫っス!女の子が産まれたら、オレのお姫様はで、オレはキミがいつかオレみたいな素敵な王子様を見つけるまでのナイトだからねってお話しする予定っス!だからはオレがとられる心配しなくていいからね」
「だそうですよ、お姫様」

 満面の笑みで私の顔を覗き込んでくる黄瀬くんから恥ずかしくて顔を背ければ、目の前に座っている黒子くんがほんのり呆れながらも、見守るような優しい眼差しを私たちに向けていて、やっぱり恥ずかしくてまた黄瀬くんへと顔を戻してしまった。彼は変わらず嬉しそうに私を見ている。どちらにするか決めたからって、産み分けられるわけでも、ましてや私たち、まだ結婚すらしていないのに。黄瀬くんも黒子くんも、まるでこの話が当然の様に起こる未来のように思っていることが、何よりも一番、私の心をくすぐっていることを分かっていない。

「……もぉ〜黄瀬くんほんとやだ!わたし男の子産むから!」
「やだ!それじゃとられちゃうじゃん!」

 この会話にも状況にも、恥ずかしがっているのは私だけみたいで、それが余計に恥ずかしかった。そんな恥ずかしさを誤魔化すように声を上げて、ティーカップで顔を隠すように紅茶を飲み干した。隣で駄々をこねるように話を続ける黄瀬くんに、私はにやけてしまいそうになる口元を見られないようにするのに必死だった。

  私やっぱり、黄瀬くん似の男の子が欲しいなぁ。








・跡部景吾の場合


「もし子どもが産まれたら、性別はどっちがええ?」

 ティーカップをテーブルに置いた侑士が、読んでいた本から顔を上げてぼそりと呟いた。顔が私に向けられているということは、きっと、私に聞いているのだろう。
 もともと今日は景吾の家で過ごす予定だった私が彼の家を訪ねると、私より一足先に来ていたらしいジロちゃんがソファで気持ち良さそうにお昼寝をしていて、何故ジロちゃんがいるのかという疑問を景吾に問いかける間も無く、今度は侑士が彼の部屋に顔をだした。今日はお家デートのはずだったんだけど、と思いつつ、本を借りに来たという侑士を私も景吾も追い出すこともなく、私はソファで寝ているジロちゃんの頭を撫でながらぽつりぽつりと景吾に話しかけていた。景吾は何やら書類に目を通していて、侑士は借りた本を読み始める。それぞれが自由で、何故か調和がとれていた。
 私はジロちゃんの柔らかい髪をくるくると指に絡めながら、侑士の質問への答えを考えていた。どうしてこんな質問をいきなり思いついたんだろう。彼が手にしているのは恋愛小説だったのだろうか。

「うーん、どっちだろ。景吾に似てるならどっちでも可愛いからこだわりはないかなぁ」
「えぇ〜オレはに似たおんなのこがE〜」
「ジロちゃん起きてたの?それお昼寝するときの抱き枕にしたいだけでしょ」

 体はぴくりとも動かないのに、ぼんやりとした声だけが聞こえて顔を覗き込めば、半分ほど持ち上がった瞼が二、三度まばたきを繰り返していた。目が合えば、ようやくくりんとまあるい瞳と視線が合わさる。

「ダメ?」
「ダメじゃないけど……景吾似の双子の男の子とかも捨てがたいかも」

 どちらでも良いのは本心だけれど、選べるのなら、景吾にそっくりな男の子がふたり、だなんて可愛いくて毎日のように幸せを噛み締めてしまいそう。そんな私の心の声が聞こえていたかのように、景吾が鼻で笑った。

「お前はどれだけ俺に囲まれていたいんだよ」
「景吾に囲まれるなら100人でもそれ以上でも大歓迎です」
「ほんっま好きやな跡部のこと」

 恥ずかしくないんかい、とは侑士から何度も言われている言葉で、今更言われはしなかったけれど彼がそう思っているであろうことはしっかりと伝わって来ていた。けれどそれこそ私が彼らの前で景吾に対する想いを口にするのは今に始まったことじゃなくて、恥ずかしい、と思うほどのことでもなかった。

「だって格好良くて毎日見てても全然見飽きないんだもん。双子が生まれて3人の景吾に囲まれる生活とか天国としか思えない」
「ねぇ、おねがいだからそこにおんなのこもひとり入れて〜」
「ジロー、お前はなんなん、跡部家の犬なん?」
「犬じゃなくて、ふかふかの羊さんだもんね」
「ね〜」

 両手でふかふかの髪を撫で回せば、ジロちゃんは嬉しそうに笑った。

「ええのコレ」
「羊なら一万頭くらい余裕だ」
「いや、そうやないねんけど、それもすごい話やな。そういう跡部はどっちがええのん?」
「特にこだわりはねぇな。まぁ、強いて言うなら女が生まれて俺が可愛がるのを見て嫉妬するを見るのも楽しそうだってところか?」

 確かに、景吾はどっちが良いのだろうとちょっと気になったところで、予想外の意地悪な答えに肩の力が抜けた。

「そんなのしません〜!意地悪」
「逆に跡部はヤキモチ妬かねーの?双子の跡部とか絶対メロメロだと思うけど」

 ジロちゃんの質問に、景吾はやきもちを妬いてくれるのだろうかと期待して、思わず撫でていた手が止まった。けれど、私が期待するような答えが返ってくるわけはないのだ。

「アーン?そんなの俺が1番だからこそ可愛がるんだから、妬くわけねぇだろ」
「ほんま、揺るがないやっちゃな」

 当たり前のことを聞くなと言いたげに侑士を一瞥して、景吾は携帯を耳に当てて部屋を出た。私はそんな彼の背中を見送りながら、笑い声を漏らす。

「うふふふ、かっこいいでしょ」
「ご馳走さん」

 自慢げにそう言えば、侑士からは溜息が漏れ、彼はそのまま再び本の世界へと意識を戻した。すっかりと目が覚めたらしいジロちゃんはお腹が空いたと言いながら、まだ3時にもなっていないというのに今日の夕食のメニューについてあれこれと話し始めている。どうやら彼の中ではこのまま4人でどこかへ食事に行くつもりらしい。
 私と景吾のお部屋デートは、次の機会までお預けかな。









・及川徹の場合


「そういやこないだ親戚のねーちゃんが子供産んだんだけど、お前らもし子どもできたら男と女どっちがいーとかあんの」

 岩ちゃんは大盛りパスタをフォークいっぱいに絡めながら、私たちを見てそんな質問を投げかけた。私は徹の注文したハンバーグを一口奪おうと、フォークを彼のお皿へと伸ばしていた途中で、そもそも私たちまだ結婚すらしてないし、それにプロポーズだって受けてないのになんて質問をするのだろう、と伸ばしていた手が思わず止まってしまった。けれど徹はそんなのおかまいなしのようで、声高らかに捲し立てた。

「良い質問だね岩ちゃん!俺はそっくりの女の子を産んでもらって、ダブルに愛される幸せな家庭を築いて、そんでもって毎晩右腕に、左腕にチビを抱いて川の字で幸せに眠りたいです!」
「……欲求がすごい」
「これが未来のお前の旦那だ」

 とても嬉しいことを言われているのは確かなのに、突然の質問に対して即座にこんな具体的な返事をする徹に思わず引いてしまった。

「今のうちにチェンジすべき?」
「ちょっとォ!こんなに幸せな未来を夢見てる旦那様の何が不満なの?奥さんめっちゃ幸せでしょ!じゃあはどうしたいのさ!」

 フォークを伸ばしたままの状態で手を止めていると、徹が私の手をとって誘導するように大きく切り分けたハンバーグにフォークを刺した。私はその隣にある小さく切り分けた方を奪おうとしていたのに、徹はいつもこんな風に私に多くを与えてくる。ハンバーグだけじゃなくて、色々なものを。彼はいつもそれを当然のように自然としてしまうから、私もいつもそのまま受け取ってしまうけれど、彼のそんな行為に実は胸の奥がじりじりと焦げるような想いをしていることを……きっと徹はお見通しなのだと思う。
 与えられた大きなハンバーグを口に運んで、美味しさを噛み締めながら私は考えるふりをした。考えなくても、本当は私にもすぐ質問に答えられる"答え"があったのだけれど、それじゃあまるで私も徹と同じみたいで恥ずかしくて、今初めて考えたみたいな間が欲しかった。

「……徹似の男の子とか、いいかな〜、なんて」
「こんなんが2人いるとかお前体力もたないぞ」

 今初めて考えたみたいな間が欲しい、だなんて思いつつも案外素直に思った事を答えてしまった自分に恥ずかしくなってしまったものの、岩ちゃんがアッサリと返事をしてくれたおかげで救われた。そして、現実を見せられてしまった。

「確かにそうかも。岩ちゃんシッターに来てくれる?」
「ダメだよ岩ちゃんがシッターなんかしたらチビ徹こてんぱんにされんじゃん!」
「でも岩ちゃんがシッターなら、見た目は徹で中身は岩ちゃんに育つかもしれないってことだよね?それって最強じゃない?」
「少なくとも父親のように面倒な男には育たないようにするな」

 パスタをもりもりと食べる岩ちゃんを見ながら、私は男らしくドンと構えた硬派な徹を想像する。女の子にへらへらと手を振り返すこともなく、女々しくも飛男ちゃんをいじめず、面倒で回りくどい悩み方をせずに、真っ直ぐに前へ進み、迷わず私の手を引く徹。

「そんな徹が見たい!岩ちゃん是非ともよろしくお願いします!」
「待って待って!やだよ俺!なんで!?俺は俺であることで完璧じゃん完成じゃん!」
「ほんとブレないやつだな。性格はの要素が多く含まれることを祈っておいてやる」
「ふふふ、でもダブル徹からこんな風にうるさく迫られるのも楽しそうだけどね」
「ハァ。お前がそんなんだからこのバカともうまくやってけてるんだろうな」
「まぁでも、はやっぱりこの俺の格好良さにメロメロってことだよね!」
「自分の女が一番好きなのが顔って嬉しくねぇだろ」
「それに徹なんか勘違いしてるけど、岩ちゃんは見た目も格好良いからね?」
「なんなの!?じゃあなんで俺と付き合ってんの!?」
「「好きだからでしょ(だろ)」」
「……!!」

 岩ちゃんのような硬派な徹が見てみたいというのは本心だけれど、女の子が好きになってしまうほど悔しいくらいに格好良い徹も、飛男ちゃんをかまわずにはいられない徹の面倒見の良さも、真っ直ぐと変えられない意思と情熱を持った徹が私のことを想って戸惑いながらも手を繋ぎ続けてくれる思いやりや愛情を、そんな徹の全てを、私は本当に愛しいと思っているから。

 だから、

 私は徹が望むのなら、きっと可愛い女の子を産んで、徹を囲んで川の字で眠る彼が幸せだという未来を叶えてあげたいと思うのです。






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