ピピピピ…



ああ…もう朝か…


目覚まし時計がうるさく鳴っている。
布団から手だけを出して黙らせる。


学校なんか行きたくないよ。


なんで?



なーんも面白いことなんかないよ。
テストばっかあるし、部活もどうせ全国まで行くような力入った活動じゃないし。


あ〜あ、どうせ高校も、大学も、社会に出てもこんなマンネリだらけのつまらない人生なんだと重うと生きる気無くなる。

漫画やドラマみたいなドラマチックな出来事も恋もどうせありえないだろうし。




そんな世界に行きたい?





そりゃあ…まあ…行けるなら行きたいよね。
それに出てくる魅力的な人、現実にゴロゴロいるわけだからね。
毎日が面白いだろうね。



もし行けるとしたらどこに?




えぇー…行けるとしたら?うーん。やっぱりイケメンがいっぱい居るところがいいよねー。
それで何故かイケメンばかりにモテモテ…みたいな、ね!うひひひ


きも…


う、うるさいな。そう望むぐらいいいじゃない!誰だってもてたいって思うだろ!



まあ、いいけど…じゃあいくよ







え?












《 はぎをちょうだい! 》













!」

「はいぃ!」


ガタンっ


勢いよく立ち上がったせいで椅子がうしろに勢いよくひっくり返った。
クラスからくすくすと笑いがおこる。
黒板の前で腰に手を当て呆れた顔をする教師を見て眠気がふっとんだ。


「またか…顔洗ってこい」

「は、はい」


ひっくり返った椅子を経たせようと振り返ってかがむ。
椅子に手が触れたときに後ろの人とふと目があった。

その人はほおずえをつきながらシャーペンをくるくる回してだるそうに授業の再開を待っていた。


嘘だろ





「…日吉?」

「なんだ」











嘘だろ?









椅子なんかひっくり返してる暇は無い。
椅子はそのまんまに私はかけだして教室の外に出た。

おかしい、おかしいぞ。
日吉若?どう考えてもおかしいだろ…

いや、おかしいのは私の頭か。
居るわけ無い、そんな人物いるわけない。フィクションなんだぞ。登場する人物・団体は架空であり実在しません。
実在しないんだよ!見間違えだ。他人のそら似だ。

でもさっき確かに…


いや、寝ぼけてただけなんだ。私は。





ていうかここどこだ!?

なんか動転して適当につっぱしってきたけどここは何処?!
さっき授業的な事やってたから学校だよね…でもうちの学校にこんな大きなガラス窓あったかしら…。
いや、ないよね。明らかに私の学校じゃない!
制服もなんか違う!うちの学校はセーラーなのに私の来てるのはブレザー!やったねブレザー着たかったんだってそうじゃないだろ!バカ!私のバカ!


なんで私こんな所にいるんだ…?

だって私寝てたはずじゃん…そうだよ、どうやって登校したんだっけ?無意識に登校?…あー、たまにあるよね、そういうこと。
いや、でも流石に違う学校に来ることはないだろ。制服もどこから調達したんだって話だし。
ていうかここどこの学校?なんて学校?


とりあえず出よう。校舎から出よう。

出るにしてもここが何処なのかわからない。
学校の構造的に一階に昇降口があるはずだ。
いや、何言ってるんだ、家はみんな1階に出入り口があるだろーが。バカ!私のバカ!


混乱した頭で階段をかけおりる。
窓から見た感じだと最初に私が居たのは3階らしい。
もう一つ階段を下りて辺りを見回しながらすすむ。
たまに授業をやっているクラスを見かけたが、声をかければ不審に思われると思って道はきけなかった。

しかしあっちに行ってもこっちにいっても昇降口が見あたらない。
これかと開けた扉の先には何に使うのかホールみたいなところになってたし、いったいどこへ行ったら外に出られるんだ?



もしかしてここは外に出られない収容所のような所で、毎日だらけている私は寝ている間にここに収容されたとか…

おかしな妄想してる場合じゃないが、さむいぼが立つ。ううう。




わけわからない校舎の構造にイライラしながら廊下をずんずん進んでいた。
ふと窓を見れば、数十メートル先にグラウンドが見えるじゃないか。
校庭には無数の生徒が野球的なスポーツにいそしんでいる。

なんか、玄関とかどうでもいいよね。外に出れれば、さ。


思い立って私は窓をガラリと開けた。
少し高いまどの縁に足をかけた。こんな姿他人に見られたら恥ずかしくて顔から火が出るだろう。
パンツも見えそうで怖いけど、誰も見てないことを祈って私はなんとか窓のさんに立つことができた。

飛び降りようとしたが、意外に高さあるし怖いぞこれ…。
下には植木があるけど、落ちたところだけ枝ボキボキになってるのを見たら用務員のおじさんなくかな…。
いや、そんな事考えてる暇はない。
ごめんね用務員のおじさん…!



私は勇気をふりしぼってで飛び降りた。


「何してるの!?」


「うわっ!?」



ドカッ

着陸失敗。しかも意外にも遠くに飛んで植木は私を守ってくれなかった。
盛大にこけて膝、腕、頭の順に砂利の中に飛び込む。

「だ、大丈夫!?」

誰かがかけよってきてぐちゃっとなった私を助け起こしてくれた。
じわじわ痛みがおしよせて思わず泣きたくなったが、


「どうしたの!?ま、まさかとは思うけど自殺…じゃないよな。1階だし」

「…………………お、鳳…?」

、どうしてこんなバカなまね…」





「おおおおおとりー!?」





その見知った顔を見て私はかけだした。というか逃げ出した。





どういうこっちゃ。

日吉に続いて鳳?



ま、まさかここはマンガキャラクターの住む学校…?
なわけない。さっきも言ったけどあれは架空の人物でありフィクションなのだから。



「…ま、待って!!…血が!」

「うぎゃあああ追いかけてくるうううう!!」

!血が出てるよ!保健室に行かないと!」

「来ないでええええええ!!」


















「何が…なんで…どうなって…いや…どうして…違う…でも…」


結局つかまって絆創膏だらけにされる事になった。

どういう事だろう。確かに目の前に居るのは鳳長太郎のように見えなくもない。
しかし、彼は想像上の人物であり実在(略)

「…で、なんであんな所から飛び降りたの?」


声もなんか似てるし、やっぱり、鳳長太郎なのか。
いや、だから存在しないんだって!他人のそら似なんだよきっと!


「…?」

「な、名前」

「え?」

「名前、なんていうの?}

「…え?」


いや、だって初対面だしね!なんで私の名前知ってるのかは知らないけど、私は知らないしね!あなたは鳳じゃないしね!


「ま、まさかさっきのショックで記憶喪失に…」

彼の顔がみるみる青くなった。
案外そうかもしれないと思いつつ、
病院に搬送なんかされて「二次元が三次元の世界にやってきたんです」なんていったら精神病院に隔離されるのは必至だな。

「え!?そんな事はないよ!え、えっと…ほら、なんだっけ。ど忘れしちゃって!ね!教えて!」

「ど忘れって…酷い。まあ、いいよ。俺の名前はお…」

「あ!やっぱいいや!言わないで!」


なんか知りたくない怖い!



「…どうしたの?なんか変だよ。?」

「そ、そうかな。へへへ。ごめんね。手当てして貰って…じゃあ」

「どこ行くの?」

「え?…えー、授業、戻るよ」

「そうだね、俺も…って思ったけどもうすぐ授業終わるね。次お昼だし、一緒に行かない?」


お昼?もうそんな時間?
そういえばお腹空いたかも…いや、でもせっかくここまで来たのにまた校内に戻るなんて…。
しかし腹が減っては戦はできぬと言うし、少し食べてからこれからの事を考えよう。



「うん。そうだね」
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あれ立海は?と言われても反論できません。
トリップが書きたかった、ただそれです。
正直氷帝はよくわからないです。
タイトルは萩の助をちょうだい!て意味じゃないです。
2style.net