こすもす
               7・学校はどうやって選んだらいいの?   



   お子さんが経験や体験を通して多くのことを身につけるために学校に入学をします。学校生活を楽しく
   過ごすためにも学校選びが気にかかりますよね。 勉強ばかりを気にせず周りの環境も視野に入れま
   しょう。


  Q. どんなところがあるの?

      養護学校には、都道府県立、一部市町村立、国立、私立があります。
      地域の小学校の個別支援級(障害児学級)、普通級があります。

. それぞれの特徴は?

      養護学校: 各種障害をもつお子さんのために作られた学校で、少人数クラスです。
             複数担任でそれぞれの子どもに合った細かいケアを望めます。
             どちらかというと身辺自立の指導に手をかけてもらえます。

      個別支援級:障害をもつお子さんのために作られたもので、知的障害児級と情緒障害児級がありま              す。少人数クラスです。
               同じ地域に住んでいる子ども達からいろいろな意味で刺激・影響を受けることができ               ます。すべての学校に設置されているわけではありません。

               普通学級に通級することもありますが、学校によって方針や活動の仕方が全く違い               ます。 たとえ複数担任でも人数は多くなく、身辺自立には手が行き届かないので、               トイレの自立がひとつの目安になります。

       普通級: 同じ地域に住んでいる同年代の友だちと相互に関係が持てます。
             通常の授業についていくことは難しいです。

  Q. 学校選びのポイントは?

       まずは見学して、子どもに合うかどうか、在籍児童の様子、児童対教員の比率、学級ではどんな       ことをしているかなどを、自分の目で確かめましょう。

 (◆は体験記です。)      
家から養護学校が遠かったので、地元の小学校に入学しました。小6年まで特殊学級に入り、行事や交流などは親クラスに参加しました。高学年になると側弯症が出てきて、旅行や遠足等は親が一緒に行ったこともありました。中学〜高等部は養護学校にお世話になり、友達も沢山出来て楽しそうでした。高等部の時は寄宿舎に入っての生活訓練をしたりもしました。2年生のときに地域の中に通所授産施設が出来たので、思い切って学校を退学し、通所を始めました。
◆6才から地域の小学校に。1年の1学期は普通学級で。お友達のことを覚えるのと覚えてもらうために普通学級で過ごしました。みんなと勉強できるのは今しかないと思ったからです。2学期からは国語と算数は個別支援学級へ行くようになりました。今も同じです。子どものペースに合わせて勉強しています。地域の小学校に決めたのは子どものころからこんな子どもがいると周りの人にわかってもらいたかったからです。ずっと地域で生活するのでどんな子かわかってもらった上で少しでも友達と遊ぶことができればいいと思ったからです。中学校はどうするか、その時に決めようと思っています。今のところ地域でうまくやっているのではないかと思います。みんなに助けられ教えてもらい成長しています。
10年ほど前の事ですが、わが子の場合選択肢は養護学校か地域の小学校の特殊学級でした。学校選びでまず考えた事は、子供が安心していられる場所であるかという事と、親の私が送迎可能かという事でした。送迎の点では、地域の小学校が一番でした。でも、2歳上の娘が在籍し、特殊学級の雰囲気は大体把握していましたので、入学させる気持ちにはなれませんでした。追い討ちをかけるように、トイレの自立が出来ていないと無理でしょうと養護教育相談センターでも言われたので、きっぱり断念しました。
しかし、それよりも大事にしたのは上の娘の気持ちでした。小さい頃から世話やきで優しいお姉さんでしたが、幼稚園の頃ストレスからかチック症状がでてしまいました。姉妹が障害児ゆえに良い子でいようと、幼いながらも頑張ってしまっていたようです。そんな娘が、妹の入学を暗に嫌がっているようでした。はっきり嫌だと言えない娘がとても不憫でしたので、さらにきっぱりと地域の小学校には行かせないと決めました。
それでも、仕方なく養護学校へ行かせるというのではなくて、納得して行かせたかったので、通学・送迎可能な養護学校を4校見学しました。そして雰囲気がよく母も子もゆったりとした気持ちで通うことの出来そうな、現在の養護学校に決めました。ちなみに4校のうち2校は私立と国立でしたが、親がしっかりとしたスタンスでいないと通わせるのは非常に難しいと思いました。
5年生の時に、希望をすれば地域の小学校と交流が出来るようになったので、1学期に1回ほどでしたが親子参加しました。時には給食をともにしたり、文化祭や運動会に子供たちの自筆招待状付きで招待されたりもしました。6年生の終わりには、卒業を祝う会も催してくれました。何より嬉しかったのは、子供たちがわが子を街で見かけたときに、名前を呼んで走りよってきてくれたことでした。養護学校に通っていると、地域からは取り残されているような気持ちになりがちです。この交流によって少しだけですが地域の中で生活しているという気持ちになる事ができました。
◆生後6ヶ月から小学校入学まで地域の療育センターに通いました。数校の養護学校と地域の小学校を何回も見学し、[何処に通わせる事が、この子にとって一番良い事なのだろう。]と考えた末に、地域の小学校の個別支援級を選びました。まず小学校の校長に面会し、子供の状況を話した上で入学の希望を伝えると、「お子さんに合っていると思われる養護学校を考えたほうが....」と言われ、トイレの自立が出来ていない事を理由に断られました。それでも諦めずに何度も通い、希望を伝え続けました。最終的には[オムツの始末は責任を持って親がする]という条件付きで、入学を許可されました。
 個別支援級のあり方は色々ですが、わが子の場合在籍は個別支援級、同じ学年に協力級があり、行事のときなどは協力級のクラスの一員として参加します。二つのクラスに在籍する形になりますが、それぞれの担任の先生方が相談しながら、個別支援級で受ける授業と協力級で受ける授業を、一人ひとりの子供に合わせて考えます。子供の状態によって協力級で受ける授業は違いますが、授業の内容よりもせっかく地域の小学校に通っているのだから、出来るだけ多くの子供たちと接する時間を持たせてあげたいという希望がありました。そして6年間、その時々のわが子の状態に合った交流ができて、遠足や修学旅行などにも皆と同じ様に参加しました。
 入学当時は、[途中で養護学校に転校するようになるのかな]と思っていましたが、無事地域の小学校を卒業する事ができました。支えてくれた先生方はもちろんですが、クラスのお友達には本当に感謝しています。子供たちは、どんな形でわが子に接したら良いか、何処まで手助けし、何処まで見守るかなどがわかっていて、決して甘やかすことなく、でも優しい眼差しでずっと見守ってくれていました。今でも、あのメンバーだったから、6年間の学校生活を楽しく過ごせたと思っています。卒業のときに、これらの感謝の気持ちを先生やお友達、そして保護者の方々にお伝えすると、「○○ちゃんのおかげで、まわりの人たちもすごく勉強になり、望んでも出来ない経験をさせてもらいました。周りに集まってくるメンバーも○○ちゃんの人柄です。」と嬉しいお言葉を頂きました。不安いっぱいで入学したのが嘘のような卒業でした。本人も親も、しなくていい思いもたくさんしましたし、大変な苦労も多くありましたが、苦労をあげたらきりがありません。親が、出来るだけ子供が円滑に学校生活を送れるように学校に協力し、他の保護者との関係を出来るだけ密にして理解し協力してもらうことは、とても大切だと思います。6年間、子供の足を引っ張らないようにと心掛けてきました。今は中学2年生です。親子共に、やるだけの事は全力でやってきました。その結果、選んだ学校は、正しかったと思える小学校生活でした。
うちの子の場合は、知的通所施設に2年通った後、肢体・重複の養護学校に入学し2年生まで行きました。(肢体の理学療法の先生が知的養護にはいなかったため)小学3年で知的障害児の養護学校へ転校し、現在中学部3年です。小学時代に養護学校と特殊学級の両方を体験させると、自ずとどちらが合っているかわかると思います。
小学校は特殊学級だったのですが、学科は出来る範囲で普通学級の交流に参加させてくれました。普通学級の子供たちも会うと声をかけてくれるので、子供もそれなりに答えていました。とても楽しかったようです。市内の小・中学校の特殊学級の交流会(さつまいもジャガイモ植え・堀り、料理、遠足、宿泊など)というのも年5回あり、他の学校の子供達とも親しくなることができてよかったです。
小学校は地元でと思っていたので、特殊学級をつくっていただきました。他の子供たちがうちの子の弱さも良いところも感じ取ってくれたので、本人にもまわりの子供たちにもよかったように思います。
公立保育所を経て、公立小・中学校に通いました。持ち前の愛嬌のよさでみんなに可愛がられました。卒業して20年近く経つ現在でも、同窓会があれば数人の友達が自宅まで迎えに来てくれます。高校は養護学校でした。

 
                            目次へ戻る

Copyright(c)2005 こすもす All rights reserved.
掲載情報を無断で転用、転載することはご遠慮ください。
2style.net